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発達支援プロジェクト・プログラムのご案内 NPO法人教育臨床研究機構 設立の趣旨

この法人は、子どもたちの発達と学習を支援する方法を科学的に研究し、その成果を一般の人々に幅広く提供することによって、人類の幸福と福祉に貢献することを目的とします。脳研究を含む発達と学習のメカニズムの総合的解明、発達と学習を支援するエビデンス・ベースの援助技術の開発、発達と学習のつまずきの早期発見と組織的介入、そしてライフ・スキル教育による一次予防の推進は、21世紀の総合人間科学の緊急課題です。この課題に取り組む活動を教育臨床研究と称し、その研究と実践を組織的に発展させることによって、教育と医療と福祉の実践に幅広く貢献することが私たちの使命です。

1994年から、上智大学学習心理学研究室において、自閉症児とその家族を幼児期から集中的に支援する自閉症早期支援プロジェクトを、また1999年からは、小・中学校の子どもたちに個人的・社会的スキルを教え学校を思いやりの共同体にするピア・サポート・プロジェクトを発足させ、「ともに学びともに実践する」哲学に基づくシステム・アプローチによって、めざましい成果をあげてきました。

今般、これまで蓄積してきた専門的知識技術を核として、自閉症児の高密度治療と通常の学校に対するピア・サポート・プログラムを提供するサービス活動、高密度治療専門家とピア・サポート・プログラム専門家を養成する教育研修活動、さまざまな研究者が垣根を越えて共同する研究活動、そして最新の知見をタイムリーに出版し普及させる普及活動を展開するために、NPO法に基づく法人格を取得して特定非営利活動法人教育臨床研究機構を設立することにいたしました。

教育とは人間の成長と学習への援助であり、臨床とは助けを待つ人々へのサービスの提供を意味します。教育と臨床を合わせた教育臨床は、人間の生活と行動を科学的に解明し、その知見を人間の発達と学習の問題に応用して、その解決に貢献することを使命とします。

私たちは、この教育臨床の精神に則り、サービス・研修・研究・普及活動を展開することによって、すべての子どもたちの学びと精神保健(メンタル・ヘルス)の向上を、予防、治療、教育の3つの観点から図ってまいります。

すべての子どもたちが、互いに支え合う「思いやりの共同体」の中で、自らが主体となって豊かな人生を送ることを願ってやみません。

     平成17年10月30日
             設立代表者  中野 良顯